FX 短期売買する方法

エントリーするときに「どこで買うか?」だけでなく、おおざっぱでもいいから「どこで売るか?」を決めるには、為替レートの動きを、前もってイメージしておく必要があります。
「ここで買ってここまで上がる」もしくは「ここで売ってここまで下がる」という予想を立て、「買いで勝負したのに、ここまで下がったら負け」「売りで勝負したのに、ここまで上がったら負け」と損切りのポイントを厳密に決めておかなくてはなりません。
未来を予想するためには、過去の分析が必要です。
そのため、為替レートの過去の値動きを記録したチャートを見て、値動きの方向性を確かめる必要があります。
同じ100円といっても、90円からじわじわと上昇してきて100円になったのか、110円から急速に下落して100円をつけたのかでは、まったくニュアンスが異なります。
じわじわ上昇して100円をつけたときにドル/円の買いで勝負するなら、ストップロス(損切り)のポイントは少し深めにして98円ぐらいにしてもいいかもしれません。
110円から急激に落ちてきて100円になったときに同じく買いでエントリーするなら、損切りポイントは浅めに99円50銭ぐらい設定したほうがいいでしょう。急激な下落が100円を過ぎたら終わるという保証はどこにもないからです。
このように、過去の値動きがどうだったかを知らないと、現在の為替レートが高いのか安いのか、上昇しそうか下降しそうか、まったくわかりません。
あとにも述べますが、私はチャートが万能であるとは思いません。
しかし、未来のことは誰にもわからないわけですから、真っ暗な海を航海するにあたって、過去の値動きを示したチャート(本来は「海図」の意味)は、貴重な羅針盤となるのです。

 

月足、週足チャートで「全体」の流れを把握する

 

いかに1時間で終わらせる短期売買といえども、過去数か月の為替レートの大きな流れについて知っておく必要があります。第2章の冒頭でも述べたように、短期売買においても、第1のステップとして月足チャートや週足チャートを見ます。
月足チャートで数年程度の大きな流れを知り、週足チャートで3か月から1年程度の値動きの状態を把握します。
これは、実例をまじえて解説したほうがいいでしょう。
P55のドル/円の月足チャートを見てください。
月足チャートの場合、ローソク足12本分が1年になりますが、ぱっと見ただけでも次のようなことがわかります。
●ドル/円相場が一定の周期で上げと下げを繰り返していること。
●その周期の期間は1年半(ローソク足18本分)から2年半(ローソク足30本分)程度であること。
●そして現在のドル/円は、2007年6月の高値124円12銭から、大きくみてドル安円高の下降トレンドが続いていること。
●このドル/円の下降トレンドはすでに1年半続いていて、最安値は2008年12月と09年1月につけた87円10銭台であること。
●その後、ドル/円は2009年2月末〜4月に100円台まで反発上昇したものの、ドル/円の下降トレンドはいまだ継続中であること。
などがわかります。
というか、このチャート見て自分なりに長期的なドル/円の方向性や現在の為替レートの動向について、いろいろ考えることが「チャート分析」といわれるものです。